犬や猫の歯周病に乳酸菌が効く!そのワケとは
なぜ乳酸菌が歯周病に有効なのか
乳酸菌が口腔内環境を良好な状態に保ってくれる、ということは静かに気づかれ始めていますね。歯磨き粉の代わりにヨーグルトで歯を磨くといいという説や、何年にも渡って歯を磨いていないのに虫歯や歯周病にかからなかった人がヨーグルトに守られていたといった話を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、実はこれは都市伝説ではないのです。
腸と同じように口の中にもたくさんの菌が棲みついていて、そのバランスによって「良好な口腔内環境」というものがあります。歯周病を引き起こす原因菌の1つであるジンジバリス菌や、虫歯を引き起こすミュータンス菌などの悪い菌が歯垢の中で繁殖し、歯の表面を溶かしたり歯肉に炎症を起こしたりするのは、悪玉菌が優勢になった状態です。こうした悪玉菌を増やさないために必要なのが歯垢を除去するための歯磨きですが、乳酸菌もまたこのような悪玉菌と戦ってくれます。
そこで、乳酸菌の中でも特に注目されてきているのがブリス菌「BLIS M18」です。20歳〜60歳の歯周病患者に対してBLIS M18を1ヶ月与えた実験では、「プラーク指数が45%減」「歯肉炎指数が75%減」「改変歯肉出血指数が半減」「歯周ポケットの深さが約0.9mm改善」という結果が出ています。また、ブリス菌には歯周病菌に由来する炎症を減少させ、歯周病の病原菌への抗菌性があるだけでなく、歯周病菌やカビの周囲にくっついて菌が成長できない状態にするという特性もあることがわかっています。
歯周病1つとってもこれだけの効果が認められている乳酸菌ですが、口腔内環境を良好な状態に導いてくれるその他の働きについても是非チェックしてみてください。