歯周病検査の方法を知りましょう
  1. 犬や猫が歯周病になったら①検査方法を知りましょう

犬や猫の歯周病の検査ってどういうことをするの?

ワンちゃんネコちゃんの口腔内の診察

ワンちゃんネコちゃんの口腔内の診察

愛犬や愛猫の「口臭が気になる」「食欲がなくなった」「食べるスピードが遅くなった」「歯茎が下がっている」「噛み方や食べ方が変わった」「突然歯が抜けた」など、普段と違う様子が気になったら、まずは歯周病を疑ってみましょう。「うちの子は歯磨きをしているから大丈夫!」という人も、磨き方に失敗している可能性がないとは限りませんよね。何らかの気になる症状が出ている場合は一度獣医さんに診てもらって、何もなければ正しい歯磨きのしかたを教えてもらうのもいいと思います。

ペットを動物病院の歯科に連れて行くと、まずは診察を受けることになります。そこで口の中の検査を行い、歯科受診経験の有無や最近の様子について飼い主が問診を受けます。この時に行われる口腔内の診察および検査では、以下の項目について調べます。

  • 歯垢・歯石の沈着
  • 口臭の有無
  • 歯肉の状態
  • 喉の奥の状態
  • 歯の状態

この時の検査によって歯周病の疑いがあるかどうかがまずは判断されます。そして疑わしいと診断された場合には以下の検査に進みます。

場合によってはレントゲン撮影

場合によってはレントゲン撮影

歯周病は、進行すると歯や歯茎だけでなく体のあらゆる部位に不具合を発症させる可能性を持った恐ろしい病気です。上記の口腔内検査で歯周病の進行が疑われる場合は、どの程度進行しているかを調べるためにレントゲン撮影が行われます。

レントゲン撮影をすると肉眼では見えない歯根や歯骨の状態までがはっきりとわかるため、歯肉炎から歯周炎がどの程度進行しているかを調べることが可能です。炎症が深くまで広がって外歯瘻(歯の根元の炎症のために皮膚に瘻管が出来た状態)を発症している場合もあり、その場合は外側からは見えなくても瘻管が鼻の中まで及んで鼻漏や鼻出血を引き起こしている可能性もあるのです。

レントゲン撮影によって詳細な状況がわかると、その状態に合わせて治療方法を決めます。歯垢・歯石の除去を含む歯のクリーニングから抜歯まで、必要な施術は状況に応じて変わりますが、いずれの場合もペットが暴れては危険になるため、全身麻酔による手術という形になります。

術前検査

治療を施すことが決まったら、全身麻酔を安全に実施できるかどうかを調べるために、以下の検査を行います。

  • 身体検査
  • 血液検査
  • 超音波検査
  • 心電図検査

これらの検査によって、現状で体に他の疾患がないかどうかを調べます。私たちが年に1度行う健康診断のような内容と思っておけばいいでしょう。詳細な検査項目はペットの年齢によっても変わってきます。

もしこの術前検査で何かほかの異常が認められた場合には、そちらの治療を優先して歯周病の治療が延期になることもありますが、逆に術前検査で異常がなければその日のうちに歯科手術に移行するという病院もあります。

ここまでの診察や検査の時点で、犬や猫にはかなりの精神的ストレスがかかっているに違いありません。私たちのように結果を気にすることはない反面、何が行われているのか、これから何をされるのかがわからない不安と恐怖に苛まれているはずです。私たち飼い主は、こうしたペットの不安をできるだけ取り除き、安心させるようつとめたいものですね。

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